前回のブログで、NHKのいじめ助長番組に謝罪を求めたところ、NHKから回答が来ました。以下、要旨を抜粋します。
「『冬の“痛メン”大調査』では、思春期の男子特有の“やりすぎてしまう行動”を取り上げた。
番組全体としては、『女子にとって不可解に思える男子の行動には、実はこんな心理背景がある』ことを伝え、男子と女子の溝を埋めることを狙いとした。
ご指摘の『乾燥気にしすぎ男子』について、VTRでは『5本のリップを使いこなす男子』『化粧水・乳液・美容液を女子にすすめる男子』を取り上げた。
決してリップや化粧水そのものの使用を否定するものではなく、あくまで『やりすぎてしまう行動』を取り上げたことをご理解いただきたい。」(以上、要旨終わり)
この不誠実なNHKの回答に対し、再度、次のような抗議を行いました。
(以下、抗議内容)
思春期の男子特有の“やりすぎてしまう行動”を取り上げたとのことですが、「5本のリップを使いこなす男子」「化粧水・乳液・美容液を女子にすすめる男子」を「思春期の男子特有」の「やりすぎてしまう行動」と表現する根拠を問います。
同じ行動を女子が行っても同じように「痛い」と嘲るのでしょうか。しないのであれば、それは明らかに性差別です。
また、再現VTRの中で、トランスジェンダーらしき少年にその役を演じさせ、さらに彼をスタジオで笑い者にしたことは、LGBT(性的少数者)差別以外の何物でもありません。
「男子と女子の溝を埋める」狙いとは正反対に、「5本のリップを使いこなす男子」「化粧水・乳液・美容液を女子にすすめる男子」を「思春期の男子特有の“やりすぎてしまう行動”」と不当に決めつけ、偏見やいじめを助長する以外の何物でもないと考えます。
NHKからの回答は、私が求めた真摯な反省や謝罪を示すどころか、「ご理解いただきたい」と当方の理解不足の指摘に終始しています。改めて、NHKの猛省と謝罪を求めます。(以上)
日頃、LGBT差別の解消を声高に叫んでいるはずのNHKが、このようにして自ら男性差別やトランスジェンダー差別を平気で番組内で行っているのです。
「弱者の味方」を標榜する人々が、しばしば自分自身が弱者を痛めつける側に周っている偽善。
断じて、見過ごすわけには行きません。
2017年02月23日
NHKに反省の色なし
posted by 田中ゆうたろう at 14:38| Comment(7)
| 日記
2017年02月21日
NHKのいじめ助長番組に謝罪を求める
私は、今月15日、当ブログで神奈川県小田原市の一連の騒動について触れ、「私は、『弱者の味方』を標榜する人々が、しばしば実は自分自身が弱者を痛めつける側に周っている偽善を、どうしても許すことができない」旨を述べました。
昨日も、そういう人々が作っていると思われる番組を見かけてしまい、大変不愉快な気持ちになりました。NHK教育の『Rの法則』という、中高生向けの番組です。
「R」はリサーチ&ランキングの意味だそうで、特に女子高生が興味を持っている話題を町でリサーチ、テーマごとにランキングを作成。そのランキングを基に、TOKIOの山口達也氏や中高生・大学生ら出演者がトークを繰り広げる教育情報バラエティー番組とのことです。
昨日のテーマは「冬の”痛メン”大調査」と題され、「あなたは目撃したことがありますか?イタ〜イ男子、そう“痛メン”を!10代女子が冬に見た“痛メン”の中で、『No.1痛メン』を生放送で大決定!!」(番組ホームページ)との内容でした。
「痛メン」などという卑俗な造語も不愉快ですが、それ以上に不愉快だったのは、再現ドラマの中で「乾燥気にしすぎ男子」とレッテル貼りされた男子高校生たち(その中には、いわゆる中性的なタイプも見受けられます)が「人前でリップを塗る」「学校で化粧水などを使う」様子を、出演者が「痛い」などなどの暴言を浴びせかけて、スタジオで笑い者にしているのです。
NHKはこれまで、総合といわず教育といわず、いわゆるLGBT問題を盛んに取り上げ、ともすれば行き過ぎではないかとさえ思われる程に、性の多様性に焦点を当てて来ました。
誤解がないように言っておきますが、行き過ぎではないかと私が述べるのは、私が性の多様性そのものを否定しているのではなく、NHKが日本の伝統的な家族制度を否定し、政争の具に故意に転化している観があったからです。
また、L(いわゆる女性同性愛)、G(いわゆる男性同性愛)、B(いわゆる両性愛)、T(いわゆる身体の性と心の性の不一致)というきわめて安直な分類に基づいて論じることによって、この問題をかえって矮小化してしまう恐れが高いためでもあります。
話題をもとに戻します。ともあれNHKはいわゆるLGBT問題を盛んに取り上げてきたわけです。
ところが、昨日の『Rの法則』では、人前でリップを塗ったり、学校で化粧水などを使ったりする男子を「痛い」と呼んであざけり倒しています。この番組で傷ついた視聴者は少なくなかったはずです。私も乾燥肌で子供の時から苦労してきましたので、そういう子供達の辛さは人一倍わかります。
この程度の番組しか作れない局が、よくも偉そうに性の多様性など語るものです。ちゃんちゃらおかしいではありませんか。やはり、こういう局に限って、性の多様性など本質的には理解しておらず、流行りで取り上げてかえって問題を矮小化しているに過ぎないのです。
いじめを助長するような内容に、心底怒りを感じました。NHKには真摯な反省と謝罪を求めます。
昨日も、そういう人々が作っていると思われる番組を見かけてしまい、大変不愉快な気持ちになりました。NHK教育の『Rの法則』という、中高生向けの番組です。
「R」はリサーチ&ランキングの意味だそうで、特に女子高生が興味を持っている話題を町でリサーチ、テーマごとにランキングを作成。そのランキングを基に、TOKIOの山口達也氏や中高生・大学生ら出演者がトークを繰り広げる教育情報バラエティー番組とのことです。
昨日のテーマは「冬の”痛メン”大調査」と題され、「あなたは目撃したことがありますか?イタ〜イ男子、そう“痛メン”を!10代女子が冬に見た“痛メン”の中で、『No.1痛メン』を生放送で大決定!!」(番組ホームページ)との内容でした。
「痛メン」などという卑俗な造語も不愉快ですが、それ以上に不愉快だったのは、再現ドラマの中で「乾燥気にしすぎ男子」とレッテル貼りされた男子高校生たち(その中には、いわゆる中性的なタイプも見受けられます)が「人前でリップを塗る」「学校で化粧水などを使う」様子を、出演者が「痛い」などなどの暴言を浴びせかけて、スタジオで笑い者にしているのです。
NHKはこれまで、総合といわず教育といわず、いわゆるLGBT問題を盛んに取り上げ、ともすれば行き過ぎではないかとさえ思われる程に、性の多様性に焦点を当てて来ました。
誤解がないように言っておきますが、行き過ぎではないかと私が述べるのは、私が性の多様性そのものを否定しているのではなく、NHKが日本の伝統的な家族制度を否定し、政争の具に故意に転化している観があったからです。
また、L(いわゆる女性同性愛)、G(いわゆる男性同性愛)、B(いわゆる両性愛)、T(いわゆる身体の性と心の性の不一致)というきわめて安直な分類に基づいて論じることによって、この問題をかえって矮小化してしまう恐れが高いためでもあります。
話題をもとに戻します。ともあれNHKはいわゆるLGBT問題を盛んに取り上げてきたわけです。
ところが、昨日の『Rの法則』では、人前でリップを塗ったり、学校で化粧水などを使ったりする男子を「痛い」と呼んであざけり倒しています。この番組で傷ついた視聴者は少なくなかったはずです。私も乾燥肌で子供の時から苦労してきましたので、そういう子供達の辛さは人一倍わかります。
この程度の番組しか作れない局が、よくも偉そうに性の多様性など語るものです。ちゃんちゃらおかしいではありませんか。やはり、こういう局に限って、性の多様性など本質的には理解しておらず、流行りで取り上げてかえって問題を矮小化しているに過ぎないのです。
いじめを助長するような内容に、心底怒りを感じました。NHKには真摯な反省と謝罪を求めます。
posted by 田中ゆうたろう at 15:24| Comment(3)
| 日記
2017年02月20日
これまでの都政を反面教師として
ついに前々々都知事が都議会百条委員会に引っ張り出されることが決まったようです。何しろ他人を「大年増の厚化粧」と罵ってはばからないのですから、ご本人はさぞや生気溌剌たるノーメークで事実をお示しになることでしょう。
さて、豊洲の市場移転問題を見るにつけ気がかりなのが、杉並区で計画中の高円寺地域の新しい学校に関する問題です。これまで、同校については、議会で一部の会派が、ともすれば小中一貫校反対というイデオロギー先行、結論ありきのやり方で批判してきました。私は、この論法にただちに賛成はできないものの、計画では6階建てという小中学校にしては高層で、校庭のほとんどが一日中校舎の日陰になること、しかも子供にはエレベーターを使わせないなど、いくつかの疑問があることも事実でした。
そこへ昨年末の議会で、ボーリング調査が不十分で設計に不安があることが新たに判明したのです。
このままでは、子供の安全が犠牲になりかねないでしょう。
十分な検証を欠いたまま市場移転を推し進めてきたこれまでの都政を反面教師として、杉並区政もここは「立ち止まって考えること」、「答えは自ら考えて創りだすこと」を求められているのではないでしょうか。
さて、豊洲の市場移転問題を見るにつけ気がかりなのが、杉並区で計画中の高円寺地域の新しい学校に関する問題です。これまで、同校については、議会で一部の会派が、ともすれば小中一貫校反対というイデオロギー先行、結論ありきのやり方で批判してきました。私は、この論法にただちに賛成はできないものの、計画では6階建てという小中学校にしては高層で、校庭のほとんどが一日中校舎の日陰になること、しかも子供にはエレベーターを使わせないなど、いくつかの疑問があることも事実でした。
そこへ昨年末の議会で、ボーリング調査が不十分で設計に不安があることが新たに判明したのです。
このままでは、子供の安全が犠牲になりかねないでしょう。
十分な検証を欠いたまま市場移転を推し進めてきたこれまでの都政を反面教師として、杉並区政もここは「立ち止まって考えること」、「答えは自ら考えて創りだすこと」を求められているのではないでしょうか。
posted by 田中ゆうたろう at 17:10| Comment(2)
| 日記