2017年02月15日

神奈川県小田原市の一連の騒動をめぐって

 神奈川県小田原市の生活保護を担当する職員らが、「私達をだまして不正によって利益を得ようとするなら、彼らはならず者だ」と不正受給を批判する内容の英文が記載されたジャンパーを着て仕事をしていたことが問題になっています。
 同市では平成19年、生活保護費の支給を打ち切られた男が、市職員3人を負傷させる事件がありました。市によると、当時の生活保護担当職員らが事件後、不正受給は許さないとのメッセージを盛り込んでこのジャンパーを作ったそうで、その後、担当となった職員らが自費で購入したとのことです。
 
 しかしいったい、不正受給を批判して何がいけないのでしょうか。「生活保護受給者はならず者だ」と書いてあるなら確かに大問題ですが、そうではありません。「不正によって利益を得ようとするなら」と、あくまでも不正受給に限って批判しているに過ぎません。
 生活保護は、本当に生活に困っている方々のためにこそ存在するものです。
 それを不正受給しようなどとは、まさしくならず者以外の何者でもないではありませんか。それを、ここぞとばかり叩いていい気になっているマスコミや活動家らも同じくならず者ですし、残念ながら先日来、杉並区議会で同市をやり玉に挙げている他会派や他議員もまた、同様のそしりを免れないでしょう。
 
 私は、こういう人々が往々にして「弱者の味方」を標榜しつつ、実は自分自身が弱者を痛めつける側に周っている偽善を、どうしても許すことができません。
 得意げに職員を責める前に、一度、自分達も受付窓口に立ち、支給を強要する暴漢に杖で殴られナイフで切り付けられるところを想像してみたらいかがでしょうか。
 「弱者の味方」は必要ですが、願わくば、我が杉並区には偽物ではなく本物のそれであって頂きたいと切に願います。

posted by 田中ゆうたろう at 22:02| Comment(4) | 日記