2017年04月26日

魚河岸の心の拠り所

 先日、築地と豊洲に行ってきました。築地にはこれまでに何度も出かけていますが、豊洲は初めての訪問でした。
 市場移転に反対の方々は、豊洲のどこに不安を覚えるのでしょう。それは、移転予定地があまりにも広大に過ぎ、設備の規模も過剰を極めていることではないか。豊洲を見て回りながら、そう考えました。
 いったい、維持管理費にいくらかかるのか。そのために業者の払う施設使用料はどうなるのか。
 26年前に丸の内から新宿に移ってきた、あのどう考えても無駄に豪奢な都庁舎。豊洲にもそれと似たものを覚える人々は、一定数おられることでしょう。
 築地の地に長年根付いた、世界でも稀な生きた魚河岸文化を、ごく一部の者達の利権のために手放して良いのか。現在の業者の数から言って、豊洲のような広大な面積が果たして本当に必要なのか。
 確かに、ここはやはり冷静に再考する必要があるのかも知れません。
 築地にも豊洲にも、それぞれの特性を生かした、より良い役割があるかも知れないのです。
 さりとて、悠長なことも言ってはいられない。移転延期に疑念を抱く都民も、決して少なくはありません。今が、物事を考えるための最後のチャンスでしょう。

 かの女性環境保護活動家ワンガリ・マータイ氏が、日本で発見し世界に広めたMOTTAINAIの精神が、今少し見直されて良いと私は思っています。
 氏は、日本語の「もったいない」に感銘を受けた後、この意思と概念を世界に広めるため、他の言語で該当するような言葉を探したそうです。しかし、「もったいない」のように、自然や物に対する敬意、愛などの意思が込められているような言葉が他に見つからなかった。また、消費削減(リデュース)、再使用(リユース)、再生利用(リサイクル)、尊敬(リスペクト)の概念を一語で表せる言葉も見つからなかった、とのこと。
 
 MOTTAINAI発祥の地であるこの日本の首都東京で、MOTTAINAI精神に欠ける都庁移転がかつて行われ、今またMOTTAINAI精神に乏しい市場移転が俎上に上がっていることは、世界に対し、それこそMOTTAINAIことではないでしょうか。

 築地には、土地の氏神である「波除(なみよけ)稲荷神社」の他にもう一つ、「魚河岸水神社遥拝所」があります。ここにお参りすることで、北の方角にある神田明神の境内にある「水神社」を拝めることになっています。
 「水神社」は魚河岸の守り神で、その歴史は古く、徳川家康の江戸入府とともに移住してきた日本橋魚市場の開祖・森孫右衛門ら摂津国の佃村・大和田村の漁師達が、大漁・海上安全と子孫繁栄を祈願して、水の神を祀ったのが始まりだそうです。

 魚河岸の心の拠り所ともいうべきこの遥拝所から、私は改めて水神様に手を合わせました。この問題にかけてきた時間と手間暇に見合う、より良い結論が導かれますように。

posted by 田中ゆうたろう at 21:23| Comment(0) | 日記

2017年04月25日

子供たちが安心して幸せな生活を送れる社会を築くために

 先日、無事子供さんが産まれたばかりの親御さんから、「子供たちが安心して幸せな生活を送れるような社会を期待したい」とのお声を頂きました。心よりお祝い申し上げるとともに、杉並区はそのような社会をいまだ実現できていないことに、忸怩の念を抱きます。

 拙速な待機児ゼロ達成を区内外に確約するあまり、利用率の高い区立公園をつぶすという暴挙にまで及んだ、田中良・杉並区長による「待機児童解消緊急対策」。
 地元住民の理解も得られぬまま押し進めたにもかかわらず、その約束に反して、今月18日現在、待機児ゼロは達成できていないことがわかりました。
 そのような状況の中、何と杉並区は、限りある貴重な区有地に、30名程度の保育所を作れるにもかかわらず、かわりにビーチコートを建設しようとしているのです。

 今月17日に開かれた総務財政委員会で、「旧永福南小跡地のビーチバレーコート建設計画に関する陳情」が取り上げられ、私は本陳情を採択すべきとの立場から区に質疑を重ねました。しかし、残念ながら多数決により、不採択との結論に至ってしまいました。
 待機児童の解消は、児童福祉法によって区に明確に義務付けられています。一方、ビーチコートの建設を区に義務付ける法律など、何ら存在しません。区は、ビーチコート建設を「杉並区議会スポーツ振興議員連盟(以下、スポーツ議連)」の要望ゆえと称しています。

 が、この議連の実態は、「杉並区議会自由民主党」「杉並区議会公明党」「区民フォーラムみらい(民進党系)」、及び「いのち・平和クラブ(生活者ネットワーク、社民党など革新系)」の一部からなる、杉並区議会議員48名中6割程度に過ぎないことが、先月行われた第1回定例会予算特別委員会での私の質疑から明らかになっています。 

 議会の総意でも何でもない、この「スポーツ議連」の自己満足とも呼ぶべき要望を、杉並区は、待機児解消という法的義務よりも優先しようというのです。そしてその根拠は、総務財政委員会での質疑を通じ、ついに明らかにされることはありませんでした。

 公園をつぶしてまで急いでいるはずの待機児解消が、なぜ、ビーチコートの前には突然トーンダウンしてしまうのか。スポーツ振興に名を借りた隠然たる圧力は杉並区議会にも存在して、区の財産を私物化しているからです。区は、ビーチコートなど作っている場合ではありません。永福及び周辺地域は、保育所がまだまだ不足しているのです。
 各行政需要に対する区の優先順位の不確かさは、いっこうに改善の兆しが見えません。
 また、区は「ビーチコート建設には地域のニーズもある」などと、これまた根拠を示さずに説明するのです。「地域のニーズ」と言うなら、まずは本陳情のような、正規の手続きを踏んで区議会に出された区民の確かな声こそ、最も尊重されなければならないはずです。

 「子供たちが安心して幸せな生活を送れるような社会」から杉並区を遠ざけている、「スポーツ議連」と田中良・杉並区長。さしずめ、近い将来に迫った各級選挙において、彼らの支援する議員候補など、到底信用することはできないでしょう。

posted by 田中ゆうたろう at 13:01| Comment(1) | 日記

2017年04月21日

自民党は、今回の醜聞を我が事として猛省せよ

 自民党東京都連の深谷隆司・最高顧問は、今夏の都議選における自民党の対抗勢力について、「自民党から公認が得られなかった落ちこぼれや民進党までも必死で擦り寄っているようだが、茶番でしかない」と述べたそうです。

 それでは先日、女性問題をめぐって経済産業大臣政務官を辞任した中川俊直・衆院議員などはどうなるのでしょうか。今日、あわてて離党したようですが、離党すれば済む問題なのでしょうか。
 中川氏を公認したのは、自民党ではありませんか。
 思うに中川氏は、件の宮崎謙介・元衆院議員などよりも、さらに悪質ではないでしょうか。宮崎氏の不貞は妻の妊娠中でしたが、中川氏の不貞は妻のガン闘病中だったとのこと。その宮崎氏は、記者会見の上、議員辞職しました。中川氏は卑劣にもSNSで言い訳を書き記した上、雲隠れを続けている由。
 さらに付言すれば、中川氏と親密な交際が報じられた女性衆院議員は、離党するわけでもなく、現在も自民党所属です。「深夜にマンションで会うことが疑いを招くという意識はまったくありませんでした」などと強弁しているようですが、こんなたわごとが世間に通用するとでも思っているのでしょうか。
 
 どうして、国民をここまで馬鹿にできるのでしょうか。
 それは、自民党所属の多くの政治家が、自分達は「偉い」「ひとかどの者だ」と勘違いしているからです。
 
 昨年の都知事選の際、自民党本部で行われた増田寛也氏の決起集会を思い出してみましょう。
 当時、自民党東京都連の会長だった石原伸晃氏は、「(小池氏が自分で)推薦届(推薦願)をお取り下げになられた。私はその時をもって、また今日をもって、小池候補は自民党の人間ではない!私はこのように思っております」と発言。
 父親の石原慎太郎・元都知事も、「大年増の厚化粧がいるんだな、これが。これはね、困ったもんでね。私はあの人は嘘つきだと思いますよ。私があの人に選挙に出たらいいなんて言ったという。そんなこと毛頭ありませんから。都連の会合に1回も出てこずに、『都連はブラックボックスだ』なんて聞いたようなこと言っちゃいけないんだよ。とにかく岩手県で行政手腕を発揮した増田さんに任せないとね。やっぱり厚化粧の女に任せるわけにはいかないね、これは」と発言しました。
 
 都民のみならず、国民の記憶に新しいところでしょう。
 所詮、女性に対して、いまだにこの程度の認識なのです。重婚疑惑が出ようが、ストーカー疑惑が出ようが、平気の平左、何とも思っていないのです。だからこそ、これほどの醜聞を晒しておきながら、無責任に雲隠れなど続けていられるのです。

 自民党は、今回の醜聞を我が事として猛省しなければなりません。

posted by 田中ゆうたろう at 20:53| Comment(1) | 日記