2016年02月04日

杉並区に妖怪はいたのか、または今でもいるのか

昨年、漫画家の水木しげる先生が亡くなられました。
水木先生にお会いしたのは一度だけ、学生時代にサイン会でご著書にサインして頂いたのが、今にして思えば最初で最後になってしまいました。
私は、小学生時代、水木先生に弟子入りするのが夢でした。そんな絵心はないと諦めてからも、先生は間違いなく私にとって偉大な人生の師でした。
先生が私に教えて下さったこと、それは、「目に見える世界がすべてではない」ということです。

水木先生に関する思い出はたくさんありますが、最も印象に残っていることをご紹介しましょう。
私は小学校に水木先生の本をたくさん持ち込んでいました。ところが翌日になると、それがすべて担任の教員に没収され、黒板前の教卓にうず高く積み上げられているのです。
担任いわく、「漫画は禁止。特にこういう気持ちの悪いものは禁止」とのことでした。
「漫画は禁止」というのは一種のルールとして理解できないこともありません。しかし、「特にこういう気持ちの悪いものは禁止」とは一体何たる暴言でしょう。
小学生だった私は、尊敬する水木先生を侮辱されたようで、憤りを覚えたものです。
極めつけは道徳の時間でした。何と彼は自分が大好きなアニメ映画『風の谷のナウシカ』を教室で流したのです。何のことはない、要するに彼は宮崎駿氏の大ファンだったのです。『ナウシカ』だって漫画ではありませんか。それに宮崎氏の漫画は、それはそれで優れているとは思いますが、はっきり言って私の好みではありません。私のような根暗なジメジメとした妖怪みたいな人間からすると、氏の絵は何というか、まぶし過ぎるのかもしれません。
それでいて、化け物が出てくるところは水木先生の漫画と何ら変わりません。当時の私には、宮崎氏の描く王蟲だの巨神兵だのといった架空の生命体の方が、水木先生の描く妖怪、一反木綿や塗り壁なんかよりよっぽど気持ち悪く感じられました。
つまるところ私は、この担任から、「この世は不条理である」ということを道徳の時間で学びました。
思えば当時の道徳の授業は、教員の自由裁量でやりたい放題でした。私は道徳が教科化されて本当に良かったと思います。

そんな私ですから、NHKの朝の連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』で主役の水木ご夫妻を美男美女が演じ、その人生が何やら明るい主題歌に乗って爽やかなサクセスストーリー風に描かれているのを観た日には、何とも言えない隔世の感を味わったものでした。だいたい「朝は寝床でグーグーグー」という『鬼太郎』の歌詞は水木先生ご自身によるものですから、そもそも朝の連ドラなんかと水木先生の世界観がマッチするはずもないのです。
「夜は墓場で運動会」、それが水木先生の世界です。師を偲んで一首。

  鬼太郎やねずみ男と今頃は楽しく朝寝すらむ我が師は

そんな話を、昨日、杉並区内のさる会合でお話しさせて頂きました。
そういえば、杉並区には妖怪はいたのでしょうか。または、今でもいるのでしょうか。
というようなわけで、早速『杉並の伝説と方言』という本を借りてきて、今読んでいるところです。

posted by 田中ゆうたろう at 21:20| Comment(9) | 日記
この記事へのコメント
一首やるなよ。水木先生に失礼だよ。あ、いつ議員やめるの?
Posted by at 2016年02月15日 23:32
宮崎駿批判も守備範囲とはなかなか幅広く活躍されてますね
Posted by at 2016年03月16日 21:54
妖怪炎上坊主
Posted by at 2016年03月17日 00:22
杉並区に妖怪はいるか?
いますよ、田中ゆうたろうという名前の
時代錯誤も甚だしい丸刈り男がね。

水木しげるさんは、墓場の鬼太郎などの
作品を描いていますが、根暗ではなくて
気持ち悪い自称根暗男に一方的かつ熱く
シンパシーを語られるのは迷惑だろうな
と思いますよ。
Posted by 妖怪退治 at 2016年03月17日 05:03
私もみずきしげる氏を敬愛しておりますが
氏はさぞご迷惑な事でしょう

そもそも学校に氏の漫画を持ち込まなければよかった事なのでは
ありませんか?
なぜご自身が学校の規則を破って漫画を持ち込み
それを叱責されたことが
学校の道徳教育の問題に飛躍するのかわかりません

たんなる八つ当たり
しかも支離滅裂

だんだんあなたのご人格がわかってきました

Posted by おじさん at 2016年03月17日 07:52
始めまして、
おはようございます
私は妖怪はいるとおもいますね。
科学では割り切れない現象は確かにあります。
頑張って。
Posted by 中村辰雄 at 2016年03月17日 08:48
妖怪が気持ち悪いのは文字通りですよ。
気持ち悪いから、妖怪と呼んでます。

でも好きな方は好きなのです。
マイノリティーでもいいじゃないですか。

私だったら、マイノリティーな意見も尊重しようという教訓になるような出来事ですが、ゆうたろう議員は独特な捉え方をしますね。

ところで、ナウシカが評価される主な理由は、暴走するオームの怒りの元を知り、怒りを収めようとと命がけで行動した少女の想いの美しさにあると思います。

今回、幼稚園落ちた人たちの怒りの暴走が起きたとき、あなたはどのように行動されましたか?

彼女たちの怒りの元を探りましたか?
匿名の意見と厭わず、誠心誠意で対応されましたか?

なぜ、波紋は広がったのでしょう?

まるで暴走するオームすべてを打ち倒すような言動を取ってしまう前に、もう一度映画を思い出し、お考え頂きたいと思います。
Posted by 劉邦 at 2016年03月18日 17:47
皆様、上手いこと仰りますな。
ですが、田中さん。
この世の中。
妖怪や化け物よりも、何よりも怖いのは
生きてる人です。
よう、覚えておかなあきまへん。
人であれ!
Posted by 片山 こみや。 at 2016年03月19日 06:42
いいブログのエントリだね
ここは共感したよ
政治家というバイアスかからなければ、あんたいい人なのかもな

区議会議員とか政治の世界じゃなくて、杉並の文化人として生きたら?そっちの方が性に合ってそうだよ
田中区議、より、たなかさん、って感じの記事でした
Posted by at 2016年03月24日 18:55
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