2016年08月01日

「10年早い。自分の立場をわきまえなさい」

小池百合子新都知事は、連日の街頭演説やテレビ出演において、現在、杉並区が区立公園をつぶして保育所を建てようとしていることに言及されていました。
そして、「区長さんは苦労されている」としながらも、「小さい公園だから住民から反対が出ている」「保育所は広い都立公園に建てるべきだ」との趣旨を、繰り返し訴えておられました。
正当な訴えであり、私も賛成です。

普通、保育所を建てることに近隣住民が反対しているというと、単なる地域のエゴのように誤解されがちです。
また、事実、そのような誤解を助長しそうな、表面的な報道が多いのです。
しかし、区がつぶそうとしている区立公園は、子供達の貴重な遊び場として活用されているものです。子供達の育ちにとって、区立公園は保育所と同様、必要不可欠なインフラなのです。
保育の量だけを見て、質を考えないから、「保育所増設のためには公園つぶしもやむを得ない」という安直な結論に至ってしまうのです。

この点、小池候補が正当な訴えをしておられることに、安心しました。他候補は、ここまで踏み込んで勉強していなかったと思います。何しろ「都立保育園を作りたい」(鳥越俊太郎氏)とか「1か月以内に全区長さんと話す」(増田寛也氏)とか、そんな抽象的な話ばかりでしたから。

しかし、近隣住民の反対が最も強い区立久我山東原公園で、今日ついに工事が始まりました。
残念ながら、杉並区議会自由民主党、杉並区議会公明党、区民フォーラムみらい、いのち・平和クラブら諸会派が、民主党出身の区長の暴挙に加担している以上、工事開始を食い止めることはできませんでした。

住民の方々の落胆の声に接するにつけ、私は、今から3年前、杉並区選出の衆議院議員の事務所を訪ねたことを思い出します。
議員本人は不在でしたので、秘書に「今、杉並区は待機児童の問題に直面しています。このことをどうか代議士にお伝え下さい」と伝えたところ、秘書から返ってきたのは「10年早い。自分の立場をわきまえなさい」という答えでした。
私は、大きく失望し、他の信頼できる参議院議員に働きかけたことをよく覚えています。
しかしこの時、先の衆議院議員がきちんと動いてくれていれば、地元杉並の保育事情は、今頃もっとましなものになっていたのではないでしょうか。

この衆議院議員しかり、また杉並区長や杉並区議会上記諸会派しかり、有権者の声に耳を傾けようともしない彼らの姿を見るにつけ、政治そのものへの信頼が失われてしまうことを、あの日以来懸念し続けています。

posted by 田中ゆうたろう at 22:31| Comment(2) | 日記
この記事へのコメント
敗戦は入院中の谷垣氏のせいだとかw

東京8区の住民=杉並区民、アタマ大丈夫?
Posted by at 2016年08月03日 14:22
田中ゆうたろう先生、いつも本当に勉強になります。この1ケ月、先生のブログが楽しみです。ありがとうございます。
Posted by at 2016年08月05日 11:11
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