先日、築地と豊洲に行ってきました。築地にはこれまでに何度も出かけていますが、豊洲は初めての訪問でした。
市場移転に反対の方々は、豊洲のどこに不安を覚えるのでしょう。それは、移転予定地があまりにも広大に過ぎ、設備の規模も過剰を極めていることではないか。豊洲を見て回りながら、そう考えました。
いったい、維持管理費にいくらかかるのか。そのために業者の払う施設使用料はどうなるのか。
26年前に丸の内から新宿に移ってきた、あのどう考えても無駄に豪奢な都庁舎。豊洲にもそれと似たものを覚える人々は、一定数おられることでしょう。
築地の地に長年根付いた、世界でも稀な生きた魚河岸文化を、ごく一部の者達の利権のために手放して良いのか。現在の業者の数から言って、豊洲のような広大な面積が果たして本当に必要なのか。
確かに、ここはやはり冷静に再考する必要があるのかも知れません。
築地にも豊洲にも、それぞれの特性を生かした、より良い役割があるかも知れないのです。
さりとて、悠長なことも言ってはいられない。移転延期に疑念を抱く都民も、決して少なくはありません。今が、物事を考えるための最後のチャンスでしょう。
かの女性環境保護活動家ワンガリ・マータイ氏が、日本で発見し世界に広めたMOTTAINAIの精神が、今少し見直されて良いと私は思っています。
氏は、日本語の「もったいない」に感銘を受けた後、この意思と概念を世界に広めるため、他の言語で該当するような言葉を探したそうです。しかし、「もったいない」のように、自然や物に対する敬意、愛などの意思が込められているような言葉が他に見つからなかった。また、消費削減(リデュース)、再使用(リユース)、再生利用(リサイクル)、尊敬(リスペクト)の概念を一語で表せる言葉も見つからなかった、とのこと。
MOTTAINAI発祥の地であるこの日本の首都東京で、MOTTAINAI精神に欠ける都庁移転がかつて行われ、今またMOTTAINAI精神に乏しい市場移転が俎上に上がっていることは、世界に対し、それこそMOTTAINAIことではないでしょうか。
築地には、土地の氏神である「波除(なみよけ)稲荷神社」の他にもう一つ、「魚河岸水神社遥拝所」があります。ここにお参りすることで、北の方角にある神田明神の境内にある「水神社」を拝めることになっています。
「水神社」は魚河岸の守り神で、その歴史は古く、徳川家康の江戸入府とともに移住してきた日本橋魚市場の開祖・森孫右衛門ら摂津国の佃村・大和田村の漁師達が、大漁・海上安全と子孫繁栄を祈願して、水の神を祀ったのが始まりだそうです。
魚河岸の心の拠り所ともいうべきこの遥拝所から、私は改めて水神様に手を合わせました。この問題にかけてきた時間と手間暇に見合う、より良い結論が導かれますように。
2017年04月26日
魚河岸の心の拠り所
posted by 田中ゆうたろう at 21:23| Comment(1)
| 日記
Popular girl band Keyakizaka46 欅坂 performs in outfits modelled on uniforms of Nazi Waffen-SS officers.
Yasushi Akimoto, the band’s producer and lyricist, will help produce the opening ceremony for the Tokyo 2020 Olympics.
Shinzo Abe recognized Mein Kampf as a schoolbook.
A popular Japanese girl band set up by an executive board member of the Tokyo 2020 Olympics organising committee has been criticised for giving a Halloween concert in costumes modelled on Nazi Waffen-SS uniforms.
Yasushi Akimoto and Shinzo Abe are very close.