2018年08月22日

杉並区肺がん健診における見落とし事案とその後の対応について

 昨日から2日間、杉並区議会臨時議会が招集されています。

 社会医療法人「河北医療財団」は先月、杉並区の40代女性について、過去3回にわたり健診などで肺がんの疑いを見落としていたと発表しました。女性は今年5月に肺がんと診断され、6月に逝去。区は本事案の重大性を鑑み、新たな再発防止策を講じることとなりました。公正かつ中立な立場で専門的な知見に基づき検証等を行うこととし、新たに外部の委員による検証委員会を設置するとしています。
 今回の臨時議会は、そのために招集されたものです。

 昨日は、本会議で「杉並区肺がん検診外部検証等委員会条例」と、それに伴う補正予算の2議案が上程されました。
 前者は保健福祉委員会に、後者は総務財政委員会に付託。
 次いで両委員会が開かれ、私は総務財政委員会委員として審議に臨みました。

 が、ここで、思わぬことがわかったのです。以下、時系列でご覧ください。

〇5月7日 杉並区、河北健診クリニックから本事案(本年1月に実施した杉並区肺がん検診において、見落としの可能性が判明)について口頭で報告を受ける。本事案の重大性を鑑み、肺がん健診事業を委託している杉並区医師会を通じて報告するよう求める。

〇5月8日 杉並区、杉並区医師会から河北健診クリニックの第一報の報告を受ける。内容が簡略であったため、より詳細な報告を要請する。しかしながら、河北健診クリニックから、河北医療財団の院内検証委員会が終了するまでは対応できない旨の回答を受ける。

その後、21日間が経過。ここがポイントです。覚えておいて下さい。

〇5月29日 クリニックの回答を待つ間、6月から開始する今年度のクリニックでの区肺がん健診について、区と医師会で協議し、二次判定・総合判定は、医師会で行う実施体制に変更することとする。

〇6月19日 区、医師会を通じて財団の院内検証委員会報告書を受け取り、本事案の全容(見落としが確定)を把握する。

〇6月26日 午後5時から約1時間、河北健診クリニック院長・河北総合病院院長、被害者女性の代理人および家族に面会、謝罪。その後、本人の容態急変。同日夜9時前、本人逝去。


 こうして、杉並区肺がん健診における見落としと、その結果としての区民死亡という、あってはならない事態に発展してしまったのです。
 亡くなられた方のご冥福をお祈り致しますとともに、ご家族の方々にお悔やみ申し上げます。

 さて、21日間が経過というところがポイントだと記しました。
 この間、区は医師会を通じてしか、クリニックからの報告を要請していませんでした。
 直接、要請することができたにもかかわらず、です。
 私は、この21日間の区の姿勢は問題があるのではないかと、委員会上で指摘致しました。
 今回の事案を教訓として、今後は、こうした専門性の高い事案こそ、区は積極的にイニシアチブを発揮し、事に当たって頂きたいとも要望致しました。

 役所も医師会も、現場の病院や医師も、まだ情報は「縦」に流れるものだと思っているのですね。
 もう、そういう世の中ではないのです。

posted by 田中ゆうたろう at 07:43| Comment(3) | 日記
この記事へのコメント
被害者が40代女性ってことは、子育て真っ最中のお母さんだったのかな。待機児童云々より、まずは命だよねぇ。。
Posted by at 2018年08月22日 21:24
私は河北健診センターで今まで数十回人間ドックを受けていました。この報道を見て、不安を感じたのは私だけではないでしょう。再検査の連絡は今のところきていないものの。
この健診センターはここ数年で毎年行く度にドンドン効率化しているが、その為の検査診断の医師が対応できているのかと思っていた所でした。血液検査など機械で対応出来るものと違い、レントゲン写真を見て診断は時間をかけねば見落とす確率も多いでしょうし、この報道を見て、内科の医師が疑問視した事案を、放射線医がまともに見もせずパスさせたのではないかと疑っています。
私の場合過去の血液検査の数値や写真の蓄積もあって、前の結果と比較を出来て良いと思い杉並区健診になってからも継続を決めましたが。この亡くなった女性は3年に渡ってガンを見過ごされていたと。こうなっったら放射線医は見過ごしではなく見てもいなかった? と疑いたくなります。
今年の杉並区の健診の封筒を前に矢張り今年もと思う一方、どうしようかな、、、。
杉並区は実施医療機関の指定を外しはしないでほしいです。

因みに9年前に私の小さな乳ガンを見つけてくれたのはこの健診センターでした。今でも元気でいられるのはこの健診のおかげと思っています。

この失敗を今後の課題に早急に見直してほしいと思います。
11月頃に多分今年も受けようと思っていますから。
Posted by M.T at 2018年08月24日 15:59
Japanese band sparks anger with Nazi-style Halloween costumes.

Yasushi Akimoto, the band’s producer and lyricist, will help produce the opening ceremony for the Tokyo 2020 Olympics.

Shinzo Abe recognized Mein Kampf as a schoolbook.

Popular girl band Keyakizaka46 performs in outfits modelled on uniforms of Nazi Waffen-SS officers.

A popular Japanese girl band set up by an executive board member of the Tokyo 2020 Olympics organising committee has been criticised for giving a Halloween concert in costumes modelled on Nazi Waffen-SS uniforms.

Akimoto promotes child pornography business by producing AKB48 ,SKE48 ,HKT48.

Yasushi Akimoto and Shinzo Abe are very close.



The famed composer ,Koichi Sugiyama has been labeled a Japanese war crime denier.
That might explain why he appears on a network that previously came under fire for a documentary claiming the Nanking Massacre did not happen.

Wonder what Square Enix thinks about all this.



A Japanese cosmetic surgeon, Katsuya Takasu called Auschwitz a "fabrication" .



Abraham Cooper , SWC , AACS , Takasu , Nazis , Israel , US , UK , Germany ,高須
Posted by at 2019年02月05日 19:06
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