2018年10月16日

杉並区議会第3回定例会 報告(一般質問)

先月10日から始まった杉並区議会第3回定例会が、本日、閉会しました。
その報告を、このブログで順を追って始めさせて頂きます。

まず、先月13日の本会議で、防災、動物・ペット対策、学校と区・区教委の連携、チャンドラ・ボースについて一般質問を行い、録画映像が区議会HPにアップされました。

http://suginami.gijiroku.com/voices/g07_Video_View.asp?SrchID=5357

私の主な質問と区の答弁は、次の通りです。

私「通学路沿いのブロック塀の問題について、危険度の高いブロック塀については、戸別訪問のみならず、区民に周知し、改修促進の一助にすべきでは?」
区「所有者等への戸別訪問等を行うことにより、粘り強く改修を働きかけていく。区民の意見や他自治体の取組状況を注視しながら、より効果的な安全対策に取り組んでいく。」

私「震災救援所へのペット同行避難については、マニュアルはあってもそれを具体化することが喫緊の課題と考えるが、区の具体的な改善策は?」
区「10月に実施する震災救援所訓練では、負傷動物医療救護所の立ち上げ訓練を予定しているので、この機会を捉えて、同行避難のペット飼育場所や機材の確認も行っていく。こうした訓練等の成果は、会長・所長会の場を通して、全体で共有していきたい。」

私「環七地下調節池ができてから、和田地区の浸水被害は確認されていないが、5年前は、溢れる寸前までの豪雨となり、すぐ後にもう一度台風が直撃した場合には、浸水被害が出ていただろうと聞いているが?」
区「幸いにも、降雨量が少なかったこともあり、和田地区での被害はなかった。今後も、都と連携しながら水害被害の軽減に努めるが、想定外の雨量が降った場合は万全とはいえない。」

私「塀がない杉並第十小学校の立入禁止の時間帯について、警備員の質と量を増強し塀の代わりとなるだけの警備体制を整えよ。」
区「新潟の女児連れ去り事件や、富山の発砲事件などにより、地域や学校の安全に対する社会の見方が変化していることは認識している。当該校の校庭が、緑に囲まれた広場として公園と一体になるように検討された当時の経緯や、保護者を含む学校関係者の意見等を踏まえ、学校の安全の在り方について工夫していく。」

posted by 田中ゆうたろう at 21:40| Comment(0) | 日記

2018年10月01日

杉並区肺がん健診での見落としによる区長等給料減額について

 杉並区にある医療機関「河北健診クリニック」が、検査で肺がんの疑いを3回にわたり見落とし続け、区民が逝去した問題で、杉並区が設置した外部の有識者による検証委員会は、がん検診のエックス線画像のチェックや診断体制について、区が適切に管理できていなかったとする中間答申をまとめました。

 この問題を受けて田中良・杉並区長は、みずからの給与について1か月間、20%減額する考えを示しました。
 また区はこの医療機関について、肺がん検診を行う指定の医療機関から当面の間、外す措置をとりました。
 再発防止策などを盛り込んだ最終の答申は来月まとまり、区に提出される予定です。

 今日は、総務財政委員会が開かれ、区長や保育行政を担当する副区長の給料減額を定める条例案(議案第61号 杉並区長等の給料の特例に関する条例)が審議されました。
 私は、議案自体には賛成しました。

 しかし、区民の肺がん陰影見落としと、その結果としての区民逝去を招いたことへの反省が、区長らの給料減額という、単に数字上の処理にとどまってはならない。私は、そう考えます。

 区民逝去という事案の重大性に鑑みれば、見落としが起きた医療機関への指導・監督に手抜かりがあってはなりません。
 が、まだ指導・監督が十分ではないのではないかとの疑義を抱かせる事案がありました。
 区に改善を要望しました。

 また、私との質疑応答の中で、区長は「今回問題となった医療機関は大きく信頼を損ねた」と述べましたが、そこは私も同感であり、それゆえにこそ、十分に信頼に足る他の医療機関との提携を、杉並区内にとどまらず、杉並区外でも求めてはどうかと提案しました。
 
 「河北健診クリニック」を今月1日から指定医療機関から外すことになったわけですが、本日の区の答弁によると、その影響は3000人程度に及ぶとのこと。
 それだけの人数に、果たして、区内の他の医療機関だけで対応し切れるのでしょうか?
 区は「およそさばける」などと答弁しましたが、現に今回のような見落としを引き起こしている以上、とてもそのような答弁を鵜呑みにするわけには行かないと考えています。

posted by 田中ゆうたろう at 20:44| Comment(1) | 日記

2018年08月22日

杉並区肺がん健診における見落とし事案とその後の対応について

 昨日から2日間、杉並区議会臨時議会が招集されています。

 社会医療法人「河北医療財団」は先月、杉並区の40代女性について、過去3回にわたり健診などで肺がんの疑いを見落としていたと発表しました。女性は今年5月に肺がんと診断され、6月に逝去。区は本事案の重大性を鑑み、新たな再発防止策を講じることとなりました。公正かつ中立な立場で専門的な知見に基づき検証等を行うこととし、新たに外部の委員による検証委員会を設置するとしています。
 今回の臨時議会は、そのために招集されたものです。

 昨日は、本会議で「杉並区肺がん検診外部検証等委員会条例」と、それに伴う補正予算の2議案が上程されました。
 前者は保健福祉委員会に、後者は総務財政委員会に付託。
 次いで両委員会が開かれ、私は総務財政委員会委員として審議に臨みました。

 が、ここで、思わぬことがわかったのです。以下、時系列でご覧ください。

〇5月7日 杉並区、河北健診クリニックから本事案(本年1月に実施した杉並区肺がん検診において、見落としの可能性が判明)について口頭で報告を受ける。本事案の重大性を鑑み、肺がん健診事業を委託している杉並区医師会を通じて報告するよう求める。

〇5月8日 杉並区、杉並区医師会から河北健診クリニックの第一報の報告を受ける。内容が簡略であったため、より詳細な報告を要請する。しかしながら、河北健診クリニックから、河北医療財団の院内検証委員会が終了するまでは対応できない旨の回答を受ける。

その後、21日間が経過。ここがポイントです。覚えておいて下さい。

〇5月29日 クリニックの回答を待つ間、6月から開始する今年度のクリニックでの区肺がん健診について、区と医師会で協議し、二次判定・総合判定は、医師会で行う実施体制に変更することとする。

〇6月19日 区、医師会を通じて財団の院内検証委員会報告書を受け取り、本事案の全容(見落としが確定)を把握する。

〇6月26日 午後5時から約1時間、河北健診クリニック院長・河北総合病院院長、被害者女性の代理人および家族に面会、謝罪。その後、本人の容態急変。同日夜9時前、本人逝去。


 こうして、杉並区肺がん健診における見落としと、その結果としての区民死亡という、あってはならない事態に発展してしまったのです。
 亡くなられた方のご冥福をお祈り致しますとともに、ご家族の方々にお悔やみ申し上げます。

 さて、21日間が経過というところがポイントだと記しました。
 この間、区は医師会を通じてしか、クリニックからの報告を要請していませんでした。
 直接、要請することができたにもかかわらず、です。
 私は、この21日間の区の姿勢は問題があるのではないかと、委員会上で指摘致しました。
 今回の事案を教訓として、今後は、こうした専門性の高い事案こそ、区は積極的にイニシアチブを発揮し、事に当たって頂きたいとも要望致しました。

 役所も医師会も、現場の病院や医師も、まだ情報は「縦」に流れるものだと思っているのですね。
 もう、そういう世の中ではないのです。

posted by 田中ゆうたろう at 07:43| Comment(2) | 日記