2017年03月19日

杉並のブラックボックス

 杉並区では、1月31日の記者会見で田中良区長が小池都政の予算案や長期計画について「東京一極集中が進む中、疲弊する地方と向き合う視点が欠けている」と批判しました。一方、田中区長が昨年9月、先の都知事選で小池知事に敗れた増田寛也氏を、突如として杉並区顧問に就任させたことについては、いまだに「再就職先の斡旋」との地元の批判が根強い中、来年度以降も増田氏に区顧問を続けさせることが、先日の杉並区議会第1回定例会において明らかとなりました。
 増田氏の区顧問就任といい、小池知事への批判といい、旧民主党出身の田中区長の狙いは明らかでしょう。要は来年の区長選でも前回同様、自民党に対立候補を立てさせぬための、同党杉並総支部長たる石原伸晃大臣への露骨なまでのおもねり・貸し作りと見る他ありません。石原大臣と田中区長はもはや共依存の関係にあります。だからこそ、区内外に今年度中の待機児童ゼロ達成を確約しておきながら、いまだゼロ達成が不確かな状況の中で、しかも2020年東京大会を口実に永福地域の区有地に国際規格ビーチコート建設を強行する愚を犯そうとしています。ビーチコート案を強力に推進したのは、石原大臣の元秘書の自民党区議です。要するに、自民党参議院議員で杉並区在住の朝日健太郎氏(元ビーチバレー選手)へのプレゼント、つまり朝日氏擁立の責任者たる石原大臣への恩売り以外の何物でもないでしょう。
 ブラックボックスは都だけの問題ではありません。杉並区議会にも闇が、隠然たる圧力が存在して区政を私物化しています。地域からの強い反対の中、利用率の高いいくつかの区立公園をつぶして保育所に転用した杉並区が、ビーチコートなど作っている余裕は全くないことは誰の目にも明らかなはずです。事実、当該地域は保育所がまだ全く不足している地域なのです。

 海もない杉並、待機児童解消のためには公園つぶしという禁じ手さえ厭わないはずの杉並に、よりによって恒久施設のビーチコートという「負のレガシー」が誕生する運びとなりました。このビーチコートを断念すれば、30名程度の保育所を作ることができるのです。
 まったく道理のないこのビーチコート建設は、後世、手厳しい批判を免れないでしょう。

posted by 田中ゆうたろう at 23:25| Comment(8) | 日記

2017年02月23日

NHKに反省の色なし

 前回のブログで、NHKのいじめ助長番組に謝罪を求めたところ、NHKから回答が来ました。以下、要旨を抜粋します。

「『冬の“痛メン”大調査』では、思春期の男子特有の“やりすぎてしまう行動”を取り上げた。
番組全体としては、『女子にとって不可解に思える男子の行動には、実はこんな心理背景がある』ことを伝え、男子と女子の溝を埋めることを狙いとした。
ご指摘の『乾燥気にしすぎ男子』について、VTRでは『5本のリップを使いこなす男子』『化粧水・乳液・美容液を女子にすすめる男子』を取り上げた。
決してリップや化粧水そのものの使用を否定するものではなく、あくまで『やりすぎてしまう行動』を取り上げたことをご理解いただきたい。」(以上、要旨終わり)

 この不誠実なNHKの回答に対し、再度、次のような抗議を行いました。

(以下、抗議内容)
 思春期の男子特有の“やりすぎてしまう行動”を取り上げたとのことですが、「5本のリップを使いこなす男子」「化粧水・乳液・美容液を女子にすすめる男子」を「思春期の男子特有」の「やりすぎてしまう行動」と表現する根拠を問います。

 同じ行動を女子が行っても同じように「痛い」と嘲るのでしょうか。しないのであれば、それは明らかに性差別です。

 また、再現VTRの中で、トランスジェンダーらしき少年にその役を演じさせ、さらに彼をスタジオで笑い者にしたことは、LGBT(性的少数者)差別以外の何物でもありません。

 「男子と女子の溝を埋める」狙いとは正反対に、「5本のリップを使いこなす男子」「化粧水・乳液・美容液を女子にすすめる男子」を「思春期の男子特有の“やりすぎてしまう行動”」と不当に決めつけ、偏見やいじめを助長する以外の何物でもないと考えます。

 NHKからの回答は、私が求めた真摯な反省や謝罪を示すどころか、「ご理解いただきたい」と当方の理解不足の指摘に終始しています。改めて、NHKの猛省と謝罪を求めます。(以上)

 日頃、LGBT差別の解消を声高に叫んでいるはずのNHKが、このようにして自ら男性差別やトランスジェンダー差別を平気で番組内で行っているのです。
 「弱者の味方」を標榜する人々が、しばしば自分自身が弱者を痛めつける側に周っている偽善。
 断じて、見過ごすわけには行きません。

posted by 田中ゆうたろう at 14:38| Comment(7) | 日記

2017年02月21日

NHKのいじめ助長番組に謝罪を求める

 私は、今月15日、当ブログで神奈川県小田原市の一連の騒動について触れ、「私は、『弱者の味方』を標榜する人々が、しばしば実は自分自身が弱者を痛めつける側に周っている偽善を、どうしても許すことができない」旨を述べました。

 昨日も、そういう人々が作っていると思われる番組を見かけてしまい、大変不愉快な気持ちになりました。NHK教育の『Rの法則』という、中高生向けの番組です。

 「R」はリサーチ&ランキングの意味だそうで、特に女子高生が興味を持っている話題を町でリサーチ、テーマごとにランキングを作成。そのランキングを基に、TOKIOの山口達也氏や中高生・大学生ら出演者がトークを繰り広げる教育情報バラエティー番組とのことです。

 昨日のテーマは「冬の”痛メン”大調査」と題され、「あなたは目撃したことがありますか?イタ〜イ男子、そう“痛メン”を!10代女子が冬に見た“痛メン”の中で、『No.1痛メン』を生放送で大決定!!」(番組ホームページ)との内容でした。

 「痛メン」などという卑俗な造語も不愉快ですが、それ以上に不愉快だったのは、再現ドラマの中で「乾燥気にしすぎ男子」とレッテル貼りされた男子高校生たち(その中には、いわゆる中性的なタイプも見受けられます)が「人前でリップを塗る」「学校で化粧水などを使う」様子を、出演者が「痛い」などなどの暴言を浴びせかけて、スタジオで笑い者にしているのです。

 NHKはこれまで、総合といわず教育といわず、いわゆるLGBT問題を盛んに取り上げ、ともすれば行き過ぎではないかとさえ思われる程に、性の多様性に焦点を当てて来ました。

 誤解がないように言っておきますが、行き過ぎではないかと私が述べるのは、私が性の多様性そのものを否定しているのではなく、NHKが日本の伝統的な家族制度を否定し、政争の具に故意に転化している観があったからです。
 また、L(いわゆる女性同性愛)、G(いわゆる男性同性愛)、B(いわゆる両性愛)、T(いわゆる身体の性と心の性の不一致)というきわめて安直な分類に基づいて論じることによって、この問題をかえって矮小化してしまう恐れが高いためでもあります。

 話題をもとに戻します。ともあれNHKはいわゆるLGBT問題を盛んに取り上げてきたわけです。
 ところが、昨日の『Rの法則』では、人前でリップを塗ったり、学校で化粧水などを使ったりする男子を「痛い」と呼んであざけり倒しています。この番組で傷ついた視聴者は少なくなかったはずです。私も乾燥肌で子供の時から苦労してきましたので、そういう子供達の辛さは人一倍わかります。

 この程度の番組しか作れない局が、よくも偉そうに性の多様性など語るものです。ちゃんちゃらおかしいではありませんか。やはり、こういう局に限って、性の多様性など本質的には理解しておらず、流行りで取り上げてかえって問題を矮小化しているに過ぎないのです。

 いじめを助長するような内容に、心底怒りを感じました。NHKには真摯な反省と謝罪を求めます。

posted by 田中ゆうたろう at 15:24| Comment(2) | 日記