2017年05月06日

「占領下の憲法改正禁止規定」と「9条削除及び修正」の2点だけで必要十分

 去る5月3日、いわゆる憲法記念日、安倍晋三首相は、2020年施行を目標に憲法改正を行う考えを表明しました。
 首相が主張する憲法改正の最大のポイントは、9条に自衛隊に関する記述を加える点です。


 首相は次のように述べています。

 「もちろん9条の平和主義の理念については、未来に向けてしっかりと堅持していかなければなりません。そこで9条1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込むという考え方。これは国民的な議論に値するだろうと思います。」

 平成24年に行われた自民党総裁選挙において、当時自民党員だった私(現在は無所属)は、安倍候補に一票を投じました。また、その旨を私の支援者に公言し、党員の方々には安倍候補への投票まで依頼していました。
 周囲の自民党杉並総支部関係者からは、発言を撤回して、総支部長たる石原伸晃候補を支援するよう、陰湿かつ猛烈な圧力が私に加えられました。が、報道番組に生出演して「中国は尖閣に攻めてこない、誰も住んでないんだから」などと言い放つ人物に投票できるはずもない。私は一切与しませんでした。
 そのような次第で、体を張ってまで安倍首相を誕生させた責任が、たかが数票かもしれませんが、私にはあるのです。

 その私が言うのは大変残念なのですが、今回の安倍首相の発言には、重大な疑問が残ります。
 確かに「国民的な議論に値する」かも知れません。議論した上で、しかし「9条1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込むという考え方」には、大いに疑問を呈せざるを得ないのです。


 理由は、石破茂氏が的確に述べています。氏は同じく5月3日、情報番組に出演し、「今まで自民党の中でこういう発言をした人を1人も見たことがない。自民党の今までの議論の積み重ねの中にはなかった考え方だ」と述べ、9条2項に規定された「戦力不保持」などとの整合性に疑問が残るという考えを表明したのです。

 「戦力」でない自衛隊など、意味がありません。自衛戦さえ認められない自衛隊、そんなものをわざわざ憲法に新たに書き込み、自国を守る権利もない国家として日本を固定化するくらいなら、現行憲法の方がまだましだと言わねばなりません。

 「句読点を一つ変える程度でも、憲法を改正する意義は大きい。これが、最初で最後のチャンスとなるだろう。」という、傾聴に値する意見があることも承知しています。しかし、この意見にも最終的には与し得ません。
 馬鹿で呑気でお気楽だと言われるかも知れませんが、これが最後のチャンスだとは思わない。私は未来を信じます。

 憲法を改正するならば、「占領下の憲法改正禁止規定」と「9条削除及び修正」の2点だけで必要十分です。

 無責任なことを言っているつもりはありません。国民は、特に若い世代は、すでに気付いています。
 気付いていないのは、政治家や官僚達だけなのです。
 首相は、ゴールデンウィークを満喫している場合ではありません。

posted by 田中ゆうたろう at 09:45| Comment(2) | 日記

2017年05月04日

保守とは何か

 民進党を離党した前区議の某氏が、先日、ネット上で次のような発言を行いました。
「戦争は政府が外交努力を怠った愚の骨頂!安倍総理は北朝鮮ミサイル『サリン弾頭可能』と挑発。末期症状の政権延命の為に内政問題から目を逸らそうと戦争を起こし国民の命を危険に晒す事は許されない。アメリカを煽るのでは無く、世界唯一の戦争被爆国として平和外交を訴える責任が日本にはある!」

 某氏は、今夏の都議選にも、都議会自民党の対抗勢力の一員として出馬されるそうです。先の極左的発言はすでに削除されたようですが、時すでに遅しと言わねばなりません。

 私は、昨夏の都知事選において、小池百合子候補に一票を投じました。外国人参政権に反対の意思を明示している小池氏の他に、有力候補の中で選択肢はなかった。氏には、徹底的に自民党東京都連の膿を出し切って頂きたいと願っています。
 さりとて、今夏の都議選における都議会自民党の対抗勢力を手放しで信頼できるかと言えば、事はそれほど単純ではありません。
 その理由を極めて象徴的に物語るのが、先に紹介した前区議・某氏のごとき存在です。

 都議会自民党の対抗勢力については、政策の全容も、予定候補の最終的な顔ぶれも、いまだ明らかではありません。都知事選直後にもこのブログで書いた通り、小池陣営には正体不明の怪しげな連中も図々しく紛れ込んでいます。一人一人を、よく見極めねばなりません。

 ポイントは、その人物が保守かどうか。その一点に尽きます。
 ただし、この「保守」という言葉は、様々な意味合いで使われており、注意が必要です。
 たとえば、昨夏の都知事選では、自民党推薦の増田寛也候補と自民党員の小池候補が争い、「保守分裂」と言われました。しかし、私に言わせれば、外国人参政権を是とする増田氏も、それを担ぎ上げる自民党東京都連も、まったく保守ではありません。

 では、保守とは何か。いかに時代が変わり社会が変わろうとも、民衆とともにある時は逞しく、またある時は細々と生き続ける真の文化を守ることです。国レベルでは皇室、明治憲法、靖国神社など。地域レベルでは魚河岸から町の小さな公園まで。

 杉並区では昨年、保育所建設のために向井公園と久我山東原公園、二つの区立公園がつぶされてしまいました。向井公園は区長の地元、久我山東原公園は自民党区議の地元。
 こういう人々は、まったく保守ではないのです。
 しかも久我山東原公園は、恐れ多くも神輿が立ち寄る神酒所です。件の自民党区議は、いまだ恥ずかしげもなく、「久我山稲荷神社神輿世話人会副会長」まで名乗っているのですから、悪質です。
 この区議は、神輿世話人でありながら、神輿を神酒所から路傍に追い出したのです。

 返す返すも、カンバンに騙されてはなりません。
 その人間の氏素性を、よく見極めたいと思います。


posted by 田中ゆうたろう at 09:10| Comment(1) | 日記

2017年05月01日

綸言汗の如し

「綸言汗の如し」という格言があります。「君主が一度口にした言葉は、訂正したり取り消したりすることができない」という意味です。
 さて、君主というほどご立派な方かどうかは知りませんが、民進党を離党した前区議の某氏が、先日、ネット上で次のような発言を行いました。引用します。

「戦争は政府が外交努力を怠った愚の骨頂!安倍総理は北朝鮮ミサイル『サリン弾頭可能』と挑発。末期症状の政権延命の為に内政問題から目を逸らそうと戦争を起こし国民の命を危険に晒す事は許されない。アメリカを煽るのでは無く、世界唯一の戦争被爆国として平和外交を訴える責任が日本にはある!」

 某氏は、今夏の都議選にも、都議会自民党の対抗勢力の一員として出馬されるそうです。

 私は、昨夏の都知事選において、小池百合子候補に一票を投じました。会長だった石原伸晃氏、また今も最高顧問であり続ける深谷隆司氏らに牛耳られる自民党東京都連。そのおぞましいまでの腐敗ぶりに嫌気がさしたためです。あの膿の臭いは、嗅いだ者にしかわかりません。私は、かつて自民党東京都連に籍を置き、その臭いを嗅ぎ尽した一員です。

 自民党東京都連が、いかに凄まじく腐り果てているか。それは、彼らが都知事選に増田寛也候補を擁立したことからも明らかでしょう。増田氏は、外国人参政権を是としていた人物ではありませんか。外国人参政権に反対の意思を明示している小池氏の他に、有力候補の中で選択肢はなかった。小池氏に票を投じたことは、今でも間違っていたとは思いません。

 小池氏は、やはりあの自民党東京都連の膿の臭いを嗅ぎ尽しておられるはずです。氏には、徹底的にその膿を出し切って頂きたい。そう、切に願っているのです。
 しかし、だからと言って、今夏の都議選における都議会自民党の対抗勢力を手放しで信頼できるかと言えば、事はそれほど単純ではありません。
 その理由を極めて象徴的に物語るのが、先に紹介した前区議・某氏のごとき存在です。
 その極左じみたネット上での発言はすでに削除されたようですが、綸言汗の如し。

 私はこれまで、市場移転反対論は必ずしも共産党や生活者ネットワークら革新勢力の専売特許ではなく、実は都議会自民党、とりわけ保守政治家とされる議員の一部からも唱えられてきたことを、このブログでご紹介してきました。知事が移転問題に多くの時間と手間暇をかけていることにも、一定の理解を示してきました。

 しかし、都議会自民党の対抗勢力については、政策も、予定候補の最終的な顔ぶれも、いまだ明らかではありません。都知事選直後にもこのブログで書いた通り、小池陣営には正体不明の怪しげな連中も図々しく紛れ込んでいます。
 一人一人を、よく見極めねばなりません。

posted by 田中ゆうたろう at 12:59| Comment(5) | 日記